大きなお屋敷の養子になった。姉とお手伝いさんがいる。和風の古い立派な家で、奥様は病気で寝ていて、旦那様は付き添っている。
奥様の好きな大巻き寿司でびっくりさせて元気になってもらおうとお手伝いさんと計画する。
大巻き寿司のための大きな漆塗りの食器を蔵から出して、庭の橋を渡る。大きさは女の人が1人で運ぶのはギリギリ難しいくらい。お手伝いさんとゆっくり渡る。
離れの和室に入ると、部屋の様子がおかしい。お手伝いさんが「やっぱり奥様は!奥様はーー!!!」とパニックになってどこかにいってしまう。
部屋の雨戸を開けて明るくすると、もくもくしていて、それが奥様みたい。掛け軸のところがディスコみたいに光だして、旦那様がくる。
お姉さんが「お父様、お母様には体があるとお思いですか?お父様!」と聞く。このお姉さんは、言葉遣いが綺麗で素敵だなーと思う。
もくもくの真ん中の辺が、波紋のようになり、旦那様がフェンシングの棒で真ん中を恐る恐る突くとそのまま飲み込まれていった。
奥様は既に何年か前に亡くなられていて、天国でさみしくて、旦那さんを連れにきたのだ、と分かった。