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北海道を夫婦で旅行した。

青いレンタカーを借りて、夫が運転、私は後部座席に座っていた。ナビに従って進んでいくと、丸い石が敷き詰められている細い上り坂を上っていくことになり、2人とも半信半疑ながら、のぼることにした。階段のようになっているけど、なんとなくガタガタと進んでいった。坂を上りきったところで、赤信号になり止まっていると、ズズーと車が下がっていくのを感じた。

すると夫が「教習所で習ったやり方をやってみる」といって、その場でぐるりとUターンして後ろ向きにあがっていった。そうすると、ブレーキが効きやすいらしい。

そんなことをして上がっていっていると、町内会ジャンパーを着たおじさんが下から走ってきて、「こんなところ車で入っちゃだめだよー30万円だよー」と言ってきた。他あかでもナビがこうかいてあるんですよう」というと、いつのまにかおじさんは車に乗っていて、道を案内してくれることになった。

それからしばらくおじさんとドライブをして、良いおじさんだったのと、私たちがワザと丸石の坂を登ったわけじゃないことがわかって、罰金も払わなくて良くなった。

「今日はどこに泊まるんだい？」とおじさんに聞かれて、夫が「小樽まで戻って、ハシモトというホテルです」というとおじさんが「稼いでるねえ！」と言った。

私はどこに泊まるか知らなかったので、ハシモトというところに泊まるのか、高いホテルだということをおじさんは言っているのかな？とぼんやりその会話を眺めていた。